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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻6号

1980年06月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

偏心固視弱視の検討—VEP所見と治療予後

著者: 田中尚子1 横山連1 西尾ゆかり1 森野智英子1 山田いほ子2

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立城北市民病院眼科

ページ範囲:P.863 - P.868

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 斜視に伴う偏心固視弱視患者の光刺激VEPを記録し,治療予後との関係を検討した結果,次の知見を得た。
 (1) VEP所見により,振幅の低下が少ない多数群と,振幅の低下が著明な少数群に大別できた。
 (2)治療予後より,振幅低下の少ない群では視力,固視点の改善傾向がみられ,振幅低下の著明な群では改善がみられないことがわかった。
 (3) VEP所見および治療予後の不良であった少数例では,視路における非可逆性変化の存在が考えられた。
 以上より,光刺激VEPは偏心固視弱視の治療予後判定上有意義であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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