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特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
偏心固視弱視の検討—VEP所見と治療予後
著者: 田中尚子1 横山連1 西尾ゆかり1 森野智英子1 山田いほ子2
所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立城北市民病院眼科
ページ範囲:P.863 - P.868
文献購入ページに移動(1) VEP所見により,振幅の低下が少ない多数群と,振幅の低下が著明な少数群に大別できた。
(2)治療予後より,振幅低下の少ない群では視力,固視点の改善傾向がみられ,振幅低下の著明な群では改善がみられないことがわかった。
(3) VEP所見および治療予後の不良であった少数例では,視路における非可逆性変化の存在が考えられた。
以上より,光刺激VEPは偏心固視弱視の治療予後判定上有意義であると考えられた。
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