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臨床報告
外傷性三角症候群
著者: 林倫子1 三木正毅1 近藤武久1
所属機関: 1神戸中央市民病院眼科
ページ範囲:P.891 - P.895
文献購入ページに移動(1)6症例全例が,後極部,乳頭に接した部に網脈絡膜萎縮をきたし,この病巣部は,外傷性三角症候群の特徴と考えられる。
(2)6症例中2例に脈絡膜血管由来の網膜下新生血管の発現をみた。うち1例は,新生血管がfoveaに向い拡大し重篤な視力障害を残した。
(3)6症例中3例に,網脈絡膜萎縮巣に隣接する部の網膜血管透過性亢進が認められた。このような症例の病巣部では,網膜静脈の閉塞,網膜毛細血管板の破壊が認められた。
(4)受傷後,長期にわたる経過観察により,二,三の所見の早期発見と,適切な処置を行うことが大切である。
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