文献詳細
特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会原著
文献概要
各種ブドウ膜炎患者に前房隅角螢光造影(FGP)を施行し,以下のごとき新知見をえた。
(1) Vogt−小柳−原田症候群のVogt−小柳型と原田型の鑑別がFGPにより容易となる。すなわち前者ではFGPにより線維柱帯部に過螢光点(trab-ecular hyperfluorescent dot)や新生血管(trabecu-lar neovascularization)が認められるが,後者ではそれらが認められない。
(2) SarcoidosisにおいてもFGPにより過螢光点や新生血管が認められることがある。
(3) Behçet病のブドウ膜炎発作時においてはFGPにより,隅角底より前房内への色素の噴出所見が認められる。発作間歇期には色素の漏出は認められない。
(1) Vogt−小柳−原田症候群のVogt−小柳型と原田型の鑑別がFGPにより容易となる。すなわち前者ではFGPにより線維柱帯部に過螢光点(trab-ecular hyperfluorescent dot)や新生血管(trabecu-lar neovascularization)が認められるが,後者ではそれらが認められない。
(2) SarcoidosisにおいてもFGPにより過螢光点や新生血管が認められることがある。
(3) Behçet病のブドウ膜炎発作時においてはFGPにより,隅角底より前房内への色素の噴出所見が認められる。発作間歇期には色素の漏出は認められない。
掲載誌情報