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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻7号

1980年07月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

ブドウ膜炎の前房隅角螢光造影所見

著者: 木村良造1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1003 - P.1006

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 各種ブドウ膜炎患者に前房隅角螢光造影(FGP)を施行し,以下のごとき新知見をえた。
 (1) Vogt−小柳−原田症候群のVogt−小柳型と原田型の鑑別がFGPにより容易となる。すなわち前者ではFGPにより線維柱帯部に過螢光点(trab-ecular hyperfluorescent dot)や新生血管(trabecu-lar neovascularization)が認められるが,後者ではそれらが認められない。
 (2) SarcoidosisにおいてもFGPにより過螢光点や新生血管が認められることがある。
 (3) Behçet病のブドウ膜炎発作時においてはFGPにより,隅角底より前房内への色素の噴出所見が認められる。発作間歇期には色素の漏出は認められない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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