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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻7号

1980年07月発行

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学会原著

硝子体手術術前検査としての超音波検査とその意義

著者: 林英之1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1035 - P.1045

文献概要

 35眼の術前超音波診断と,それに対する硝子体手術,術中術後診断を比較した。その結果次の結論をえた。
 (1)網膜挙上と診断された群には全例網膜剥離または層間断裂が見られたのに対して硝子体網膜癒着と診断された21眼のうち2眼で網膜剥離が見られ,全体としての診断的中率は94.2%であった。
 (2)網膜剥離と網膜層間断裂の超音波検査による鑑別は困難であった。
 (3)硝子体膜形成のない例や硝子体網膜癒着のない例の手術は硝子体網膜癒着のある例に比して容易であった。
 以上,硝子体手術において術前の超音波検査は極めて有用であることを確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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