文献詳細
文献概要
臨床報告
ジアテルミーを併用した眼手術の検討—血管新生緑内障(neovascular glaucoma)に対するジアテルミーを併用したtrabeculectomy
著者: 清水春一1 大庭久貴1 河野英子1 小野淑子1 芥川泰生2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室 2東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1099 - P.1104
文献購入ページに移動(1)術中,術後を通じ,前房出血は非常に少なく術後の虹彩炎も極めて軽度であった。
(2)5眼中4眼の眼圧コントロールに成功。
(3)ジアテルミーを併用したScheie手術に比べ,露出する術野のブドウ膜面が広いため,本法は広く完全な止血ができる。
(4)汎網膜光凝固や毛様体ジアテルミーと比較して,本法は眼球への侵襲も軽く,視力保持も期待できる。
欠点としては,
(1)術後虹彩ジアテルミーの部に一致して,時に瞳孔領に向かって虹彩萎縮が起こり,軽い瞳孔偏位が起きる事である。
掲載誌情報