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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻8号

1980年08月発行

文献概要

臨床報告

前房隅角に白血病細胞の浸潤をみた続発性緑内障

著者: 山本節1 文順永1 立神英宣1 馬渕理2 見須英雄2

所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科 2兵庫県立こども病院血液・腫瘍科

ページ範囲:P.1151 - P.1155

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 症例は3ヵ月の男児で,睾丸腫大,腹部膨隆,チアノーゼなどが現われ本院へ紹介されて来た。腹部腫瘍の疑いで血液検査など精査の結果,急性骨髄性白血病と診断され,全身的に化学療法,放射線療法などが行われた。
 初診時より軽度の眼球突出が認められたが,2ヵ月の経過で左眼球突出が著明になり,左眼の眼圧に上昇がみられ,緑内障に対する手術を行った。
 組織学的検査では虹彩および線維柱帯網状組織に白血病細胞の浸潤がみられ網状組織は破壊され房水の流出障害を来たして二次的緑内障を起したものであった。また,視神経のくも膜も変性した白血病細胞の浸潤により軽度の肥厚がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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