臨床眼科34巻8号

1980年08月発行

臨床報告

長掌筋（M．palmaris longus）の腱を用いた眼瞼下垂の手術

著者： 武田啓治¹ 坂井豊明¹ 岩田和雄¹ 関利明²

所属機関： ¹新潟大学医学部眼科学教室 ²新潟大学医学部整形外科

ページ範囲：P.1193 - P.1195

文献概要

　（1）長掌筋腱を利用した新しい吊揚げ手術法について述べた。
　（2）先天性眼下垂の5例9眼におこない，術後経過4ヵ月から1ヵ月であるが全例とも経過は良好である。
　（3）長掌筋腱は傷跡が目立たずに採取でき，しかも何らの機能障害も残さないため，大腱筋膜を利用する方法よりも優れており，今後活用されるべき方法と考える。