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臨床報告
電気眼振法を用いた他覚的視力測定の一考案
著者: 真壁祿郎1
所属機関: 1フランクフルト大学眼科
ページ範囲:P.1221 - P.1225
文献購入ページに移動 臨床上の必要から他覚的視力測定装置を作製した。既存の装置に最小限度の加工を加えるとの観点からOhm法を採り,Jung電気眼振器に光点投影機を取付けた。技術的難点から光点径変化を用いず,光点径を11分に一定とし,照度を変化させ,水平眼振と抑制する最小照度を求めた。
(2)健常30眼を半透明膜を人工的に17段階に視力を落し,眼振抑制光点最小照度を測定し,Snellen自覚視力と比較して両者間に関数関係を認めた。平均値,2および3シグマ限界を算出して基準曲線とした。
(2)非詐盲の種々疾患患者177眼につき上記他覚視力平均値とSnellen視力を対比して,相関係数+0.95を得た。
(3)臨床的に明らかに詐盲と判断された患者48名75眼を検査し,検査不能の3例5眼以外何れも他覚視力が自覚視力に有意に勝り,診断が裏付けられた。
(2)健常30眼を半透明膜を人工的に17段階に視力を落し,眼振抑制光点最小照度を測定し,Snellen自覚視力と比較して両者間に関数関係を認めた。平均値,2および3シグマ限界を算出して基準曲線とした。
(2)非詐盲の種々疾患患者177眼につき上記他覚視力平均値とSnellen視力を対比して,相関係数+0.95を得た。
(3)臨床的に明らかに詐盲と判断された患者48名75眼を検査し,検査不能の3例5眼以外何れも他覚視力が自覚視力に有意に勝り,診断が裏付けられた。
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