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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻8号

1980年08月発行

文献概要

薬の臨床

0.3% DE−020点眼液の外眼部感染症に対する臨床効果—二重盲検法による検討

著者: 松田英彦1 根路銘恵二1 田沢豊2 嶋田孝吉3 北野周作4 東野巌4 内田幸男5 金子行子5 徳田久弥6 田中直彦7 佐々木隆敏7 石川哲8 宮田幹夫8 大石正夫9 西塚憲次9 市川宏10 村上正建10 原二郎11 三井幸彦12 塩田洋12 筒井純13 小林俊策14 岡村良一15 鎌田龍二15 小寺健一16 東堤稔16 岡田寿太郎17 森田修之17

所属機関: 1北海道大学 2岩手医科大学 3自治医科大学 4日本大学 5東京女子医科大学 6杏林大学 7横浜市立大学 8北里大学 9新潟大学 10名古屋大学 11近畿中央病院 12徳島大学 13川崎医科大学 14山口大学 15熊本大学 16阪大微生物病研究会 17京大薬学部

ページ範囲:P.1233 - P.1246

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 新しいアミノグリコシド系抗生物質KW−1062を主成分とする点眼液である0.3% DE−020点眼液の有用性を確認するため,外眼部感染症患者を対象として多施設二重盲検法により市販のゲンタマイシン点眼液との比較研究を行い,つぎの成績を得た。
 (1)総投与例429例中,除外症例91例および脱落症例45例を除く293例を採用症例とした。その内訳は,DE−020投与群145例,GM投与群148例であつた。
 (2)各種患者背景因子の検討では,疾患別分布で総投与症例において有意差が認められたが,採用症例においては同じ傾向にあるが,有意差があるとはいえないので薬効の比較が可能であると考えられた。
 (3)採用症例において両薬剤の臨床効果,安全性および有用性を比較した結果,臨床効果においてはU検定でDE−020が有意に優れていたが,有効率には有意差は認められなかった。安全性においては両群間に有意差は認められなかった。有用性においてはU検定でDE−020に有意に優れた傾向を認めたが,有用率には有意差は認められなかった。
 以上の結果から,0.3% DE−020点眼液は,外眼部感染症患者に対し,ゲンタマイシン点眼液と同等あるいはそれ以上の効果の期待できる有用な薬剤であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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