icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻9号

1980年09月発行

総説

増殖型糖尿病性網膜症に対する硝子体手術

著者: G.1 小林義治2

所属機関: 1ジョンズ・ホプキンス大学 2群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1287 - P.1298

文献概要

 Pars plana vitrectomy は,増殖型糖尿病性網膜症の種々の状態の処置に極めて有用である。手術の目標は明確であり,これが達成されれば視力は一般に改善され,網膜前増殖組織prcretinalfibrovascular tissueの成長はおさえられる。しかしながら術中起こりやすい併発症や,手術には成功しながら術後のルベオージスの高率の発症のために,視力低下その他の予後不良の好ましくない結果におわることもある。術後早期に出現する虹彩ルベオージスのいくつかは,光凝固scatterretinal photocoagulationに反応はするものの,他方この種の合併症に対しては,術後注意深い観察が必要である。周辺網膜への冷凍凝固や全周締結法は,術後発症する網膜剥難の予防に,必ずしも有効なものではなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら