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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻9号

1980年09月発行

臨床報告

Down's syndromeの眼科的管理

著者: 小原喜隆1 松田恭一1 門屋講司1 田沢豊1 鮎瀬征夫2

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室 2岩手医科大学小児科

ページ範囲:P.1325 - P.1329

文献概要

 4ヵ月より19歳までのDown's syndrome 30例を検査し,本症患者に対する眼科的管理について,次の結論を得た。
 まず患者の生活環境を理解し,専門医との連携のもとに全身状態を的確に把握すべきである。その上にたって眼科的診察を丹念に,そして根気強く行うことである。その際特に留意することは,全身的にも局所的にも感染しやすい状態にあるので,感染による所見を早期に発見することである。眼局所では結膜や眼瞼のみならず,角膜の詳細な観察が必要である。視神経の炎症様所見も見逃してはならない。視力障害の進行因子と考えられる屈折異常については屈折度の測定を,また白内障についてはその進行程度の観察を定期的に行い,屈折異常に対しては眼鏡の装用を,白内障が進行した場合には手術を積極的に行うべきであると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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