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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
Vitreous fluorophotometryによる血液網膜柵諸病態の研究Ⅲ—慢性糸球体腎炎(その1)
著者: 三宅謙作1 前田憲志2 今井常喜2 野村武彦2 太田和宏2
所属機関: 1眼科三宅病院 2名古屋大学分院,内科
ページ範囲:P.53 - P.59
文献購入ページに移動進行例の慢性糸球体腎炎では高頻度に血液網膜柵の破壊が起りまた血液透析は破壊を修復せずむしろ進行せしむることが示された。さらに螢光眼底造影法で著明な色素漏出を示さないような多くの症例でvitreous fluorophotometryで後部硝子体に螢光色素の増加をみとめた。以上からこの方法は慢性糸球体腎炎の網膜病変の診断分類に有用であると考えた。
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