icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

強度近視の後部ブドウ腫の形態に関する研究(予報)

著者: 井上博隆1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.78 - P.80

文献購入ページに移動
 強度近視の後部ブドウ腫の形態変化をより立体的に検討するために,網膜形状を生体計測可能なAおよびBモードを組合わせた超音波診断装置を試作し測定を行い,立体眼底観察装置による観察と比較検討した結果,次のような結論が得られた。
(1)後部ブドウ腫の全体像を捉えるためには立体眼底観察装置による観察が十分有用であった。
(2)後部ブドウ腫の辺縁の変化については,まずその急峻な辺縁の位置を立体眼底観察装置により捉え,次に試作装置による測定を行うことによって,その変化を数量的に表示しより立体的な変化として捉えることができた。
(3)後部ブドウ腫の底は,試作装置の測定結果より容易に捉えることができ,辺縁の急峻部の位置および程度との関係より後部ブドウ腫の形態変化を三次元的なものとして考えることができた。
(4)試作装置の測定結果より後部ブドウ腫の模式図を描くことにより,その深さ,面積さらには容積をも算出できることもわかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら