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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

文庫の窓から

真流真教之巻

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.118 - P.119

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 かの有名な「病草子」(鎌倉時代初期作)にみられるような眼病を治療する医師らしい者は,既に鎌倉時代には現われていたが,南北朝から江戸時代にかけて実地医術の眼科が馬嶋流によって広められるようになって,穂積(住),山口,佐々木,青木,酣〓,南蛮等の諸流派が興った。
 これら諸流派は一流一派をなしていたものの,その眼科の内容においては大体中国,明代の眼科を主体としている馬嶋流眼科と大差なく,いわゆる五輪八廓説を規範とし,それに自己の治験や一寸した処方の差異を加えた一方一術にすぎなかったように解される。というのは当時の各流派問の差異がほとんど"口伝有り"という語に秘められているからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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