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薬の臨床
緑内障治療点眼薬の運転適性に与える影響
著者: 若松慶二1 田中衣佐子1 鈴木仁1 蒲山俊夫1 常岡寛1 環龍太郎1 小池裕司1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.120 - P.127
文献購入ページに移動(1)遠距離,中距離,近距離視力,対比視力,動体視力,三桿法においては,3剤とも点眼前後において著明な変化はなかった。
(2)夜間視力ではBupranololが他の2剤に比べ有意な改善傾向を示した。(その30秒値はpilocarpineに対してはp<0.01,1—Epinephrineに対してはp<0.05, 1分値ではPilocarpine,1—Epinephrineに対してともにP<0.05)。
(3)スタティックカンピメトリーでは,Pilocarpinc点眼により暗点の増大する症例が多く,Epinephrine, Bupranolol点眼では不変であるものが多かった。
(4)本測定結果からBupranololは副作用も少なく,夜間視力を改善させ,スタティックカンピメトリーに影響を与えることが少なく,運転時の情報処理課程と考えあわせ,緑内障患者の運転時,とくに夜間運転時の適性に与える影響が比較的良好な点眼薬であると考える。
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