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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻10号

1981年10月発行

文献概要

臨床報告

Lateral brow approachにて全摘出しえた涙腺良性混合腫瘍

著者: 照林宏文1 井上節1 中路裕1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1609 - P.1612

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 CT scanを術前に行う事により,初期の涙腺腫瘍を発見できると共に,腫瘍の大きさ,広がり方(位置関係),骨の変化などを正確に把握できる。これにより,手術方法に対する術前検討が容易となる。
 lateral brow approachにて,涙腺腫瘍に到達し,眼窩縁骨を小さく(3×15mm)切除するだけで,限局した比較的小さい腫瘍は,被膜ごと全摘しうる。このapproachによれば,Krönlein operationと比較して,術後のcomsmeticな面でも,切開創が眉毛に隠れるという利点がある。頭蓋内への穿孔が本法による最も重要な合併症であると思われるが,これに対する注意も,CT scan像で術前検討を加える事によって,十分に可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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