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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻10号

1981年10月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

Petriellidium boydiiによる角膜真菌症の1例

著者: 柏井聡1 大田実1 平塚俊三2 田中壮一3 広永正紀3

所属機関: 1大津赤十字病院眼科 2大津赤十字病院中央検査部 3滋賀医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1659 - P.1663

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 角膜を穿孔し水晶体内に膿瘍形成をきたしたきわめて稀な真菌Petrieltidium bqydii(=Allescheria boydii)感染症の1症例を報告した。症例は47歳男子で木の枝で眼を突いた後に難治性角膜潰瘍が発生し,Amphotericin Bを局所および全身投与したにもかかわらず症状が著しく悪化したため,患眼は発症後約2ヵ月後に摘出された。摘出眼球のPAS染色標本では,水晶体前嚢下に菌糸と少数の胞子様構造物を確認した。P.boydiiによる角膜真菌症は本邦第3例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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