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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻10号

1981年10月発行

文献概要

眼科手術学会

Phacoemulsification手術の初期合併症とその防止対策

著者: 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1664 - P.1667

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 Phacoemulsification (KPE)手術の最大の技術的問題点は,通常の手術器具の20ないし30倍も重く,しかも嵩張って扱いにくい超音波チップ(US tip)をいかに支え,いかに動かせば,眼球に力を加えずに思いどおりの動きができるかという事柄にある。
 術中の虹彩損傷は,術前極大に散瞳し,術中これを維持することにより,大部分避けることができる。
 術中の角膜内皮損傷は,水晶体が軟く手術時間が短くてすむものを選択すれば避けられる。
 後嚢の損傷は,注入・吸引チップ(I/A tip)使用時におこりやすいので,後嚢を吸引しないための注意が必要である。
 糖尿病患者の白内障手術にはKPEは不適当である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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