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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻11号

1981年11月発行

文献概要

臨床報告

Pit-macular syndromeとその光凝固による治療経験

著者: 池田定嗣1 池田たか2 服部昌幸2 加賀典雄2 宇山昌延2

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科 2関西医科大学眼科学教室 3

ページ範囲:P.1699 - P.1704

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(1)最近経験した視神経乳頭窩に黄斑部扁平網膜剥離を合併した3例を報告した。
(2)全例に乳頭耳側縁網膜に光凝固を行い,網膜剥離の消槌・視力の回復,中心暗点の消失を認め,その後の長期観察中にも剥離の再発はないので本症の治療に有効であると考えた。
(3)このような光凝固法では視機能への障害・合併症の発生は全くなかった。
(4)今回の経験から視神経乳頭窩に黄斑部扁平網膜剥離を伴った症例には乳頭耳側縁への光凝固療法が行われてよいと思われる。この際網膜剥離の全領域に一致して乳頭耳側縁に沿う光凝固を行い確実な網膜脈絡膜瘢痕を形成することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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