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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻11号

1981年11月発行

文献概要

眼科手術学会

出血性緑内障におけるPars-Plana Filtrationと硝子体手術後における眼圧上昇

著者: 清水公也1 田中道子1 高瀬正弥1 箕田健生1

所属機関: 1東京大学医学部分院眼科

ページ範囲:P.1741 - P.1744

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 Pars-plana filtrationは,房水を毛様体偏平部より濾過する新しい手術である。この手術の最良の適応は出血性緑内障である。我々は出血性緑内障を合併した糖尿病患者6例(内硝子体手術後3例)および,網膜静脈血栓症1例(硝子体手術後)の計7例に対し,この手術を施行し良好な結果を得た。
 硝子体手術を施行した54例で,術後眼圧の上昇したものは17例であり,それらは炎症性眼圧上昇2例,Ghost cell glaucoma 8例出血性緑内障7例であった。それらの眼圧上昇17例中13例は無水晶体眼であり,水晶体および,前部硝子体膜の有無が,硝子体手術後の眼圧上昇に影響するものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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