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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻12号

1981年12月発行

臨床報告

大熊篤二考案「新色覚異常検査表(検出表・程度表)」(国際版1979年試作)の使用経験

著者: 宮本正1 清水金郎1 太田安雄1 山口淑美1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1787 - P.1792

文献概要

 大熊篤二考案「新色覚異常検査表(検出表・程度表)」を用いて,先天性色覚異常者117例に色覚検査を行い,同時に行ったNagel Anomaloscope I型,大熊表,TMC表,Panel D−15の検査成績と比較検討した。
(1)本表の検出効率は100%であった。
(2)分類不能例が多かったが,第1異常,第2異常が逆に判定される例はみられなかった。
(3)第1異常,第2異常共に強度判定例が少なく,軽く判定される傾向がみられたが,弱度判定に関しては良い成績が得られた。
(4)本表は他表に比べ,いくつかの優れた点を有するが,単独の使用で程度判定を断定することは避けた方がよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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