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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻12号

1981年12月発行

文献概要

臨床報告

Vitrectomy応用による完全脱臼水晶体摘出

著者: 三木徳彦1 大沢英一1 三井敏子2 井上一紀2

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2利泉市立病院眼科

ページ範囲:P.1793 - P.1798

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 硝子体中に完全脱臼した水晶体を硝子体手術を応用して摘出した9症例10眼について,その術式,臨床経過につき報告した。
 術式は(1) Open sky vitrectomy後に硝子体手術用クライオにて摘出する方法。
(2) Pars plana vitrectomy後にopen skyにて硝子体用クライオにて摘出する方法。
(3) Pars planaよりvitrectomy,lentectomyを行う方法。これらの3術式は安定した力法であるから,従来よりも積極的に手術を行うべきであると考える。すなわち,重篤な合併症が生じた後では視力回復が困難であるから,脱臼水晶体が成熟白内障となれば摘出術の適応と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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