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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻12号

1981年12月発行

文献概要

臨床報告

黄斑部漿液性網膜剥離を伴った後部強膜炎の1例

著者: 大滝正子1 加藤桂一郎1 高橋衛

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1799 - P.1802

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 10歳の生来健康な男子で,右眼痛,頭痛,右眼視力障害を訴え,黄斑部に漿液性網膜剥離を認めた後部強膜炎の1例を報告した。螢光眼底検査で,剥離部に多数の小点状,斑状の螢光色素が出現し,しだいに融合し,網膜下へ貯留する所見が得られた。剥離の消退後は二次的な色素上皮層の障害を暗示する顆粒状の螢光を示す部分と黒いhypo—flurescenceを示す所見が認められた。CT検査,超音波検査法では異常所見は検出されなかった。ステロイド剤の全身投与により症状は軽快し,視力も1.5に回復した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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