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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻12号

1981年12月発行

文献概要

眼科手術学会

開頭法による眼窩腫瘍摘出術の経験

著者: 野村隆康1 馬嶋慶直1 四宮陽一2 片田和広2 神野哲夫2

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部眼科学教室 2名古屋保健衛生大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.1839 - P.1842

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 眼窩腫瘍に対し,従来より眼科領域では主にKrönlcin法によって行われてきたが,一部眼科領域から,これに替えて前頭開頭法,あるいは前頭側頭開頭を積極的に試み,かつmicrosurgeryを併用して,その手術効果の高いことが報告されている。我々は2例の眼窩腫瘍,2例の眼窩一頭蓋内腫瘍の計4例に対し本法を試み,腫瘍の局在,拡がりによっては優れた方法であることを追試した。
 また,本法により術後経過良好な例で,術後2年で間歇的眼球突出,眼球拍動感を訴え来院した1例に,眼窩上壁=前頭蓋底の開放窓を閉鎖し,主訴の消失を見た例に対して,腫瘍摘出術後の前頭蓋底形成の重要さを感じた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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