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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著
多変量解析による正常眼圧値の検討
著者: 塩瀬芳彦1 川瀬芳克1 佐藤隆子1 中西直子1
所属機関: 1愛知県総合保健センター
ページ範囲:P.197 - P.206
文献購入ページに移動実際的見地から本報告では性別,左右眼に分類されたデータをさらに最大血圧別,年齢別に眼圧統計を作製したが,その結果若年者で高血圧のものは正常眼圧値が高く,高年者で低血圧のものは低い傾向が一定の規則性をもって示された。
従来からの文献に見る年齢別眼圧統計は年齢と共に増大する肥満および高血圧の眼圧に対する"プラス効果"と加齢による"マイナス効果"の相殺現象を観察したものであり,西欧人ではこの"プラス効果"が"マイナス効果"を上廻るため眼圧は年齢と共に上昇し,本邦人では"マイナス効果"が"プラス効果"を上廻ることにより眼圧は年齢と共に下降するものと推論された。
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