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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻2号

1981年02月発行

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (2)

学会原著

アルゴンレーザーによる開放隅角緑内障の治療(II)

著者: 田邊吉彦1 安間正子1 原田敬志1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.221 - P.227

文献概要

 25例,25眼の点眼による眼圧コントロール不良の開放隅角緑内障にargon laserの照射を行ない1年以上の経過観察をした。その結果は次の通りである。
(1)10眼(40%)は眼圧<20mmHgにコントロールされ,うち1例は無治療,他の9眼は点眼でコントロールされた。8眼(32%)は眼圧20〜24mmHgにコントロールされ,うち1眼は無治療,7眼は点眼でコントロールされた。7眼(28%)は無効であった。
(2)原発性開放隅角緑内障に対しては続発性緑内障より有効であった。
(3)さして重大な合併症は認めなかった。
 以上よりargon laser照射はtrabecular collapseによる開放隅角緑内障に有効であると結論する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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