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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻2号

1981年02月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

リウマチ性疾患とブドウ膜炎

著者: 西山愛子1 望月學1 南波藍子1 伊沢保穂1 増田寛次郎1 山上悠一2 三井弘3 宮永豊4 茆原忠夫5 赤城邦彦6

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2三井記念病院眼科 3三井記念病院整形外科 4東京大学医学部整形外科学教室 5東京大学物療内科学教室 6東京大学小児科学教室

ページ範囲:P.229 - P.236

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 リウマチ性疾患に伴う眼合併症およびその頻度を知る目的で,全身的にすでに確定診断された強直性脊椎炎16例,慢性関節リウマチ33例,および若年性関節リウマチ8例を対象として,眼症状の有無および性状を検討し,次のような結果を得た。
(1)強直性脊椎炎では16例中8例(50%)にブドウ膜炎が見られた。その特徴は線維素性の前眼部を主体としたブドウ膜炎を示すものが多く,また片眼性で再発性の傾向が見られた。
(2)慢性関節リウマチでは33例中2例(6%)にしかブドウ膜炎の合併はなく,むしろ乾性角結膜炎を示す症例(30%)の方が多かった。
(3)若年性関節リウマチでは8例中2例(25%)に重篤なブドウ膜炎とそれによる多彩な眼合併症が見られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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