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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著
原田病の長期観察により見出された播種状網脈絡膜萎縮巣について
著者: 星兵仁1 渡辺敏明1 森敏郎1 筑田真1 油井秀夫1
所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.257 - P.266
文献購入ページに移動(1)発症初期から2年以上観察しえた15例の原田病のうち6例(40%)に播種状網脈絡膜萎縮巣を認めた。
(2)萎縮病変は両眼性であり,眼底下方野,殊に中間周辺部下耳側領域に好発する。
(3)早期に十分な副腎皮質ホルモン剤による治療がなされない症例に多いと思われる。
(4)網膜色素上皮の結節状隆起と脈絡膜環流障害とにより網膜の二次的変化として,本病変が惹起されることを推論した。
(5)中心視力は良好であるが,視野,暗順応および電気生理学的検査において,軽度ながらも異常が検出された。
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