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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著
サルコイドーシス患者におけるインターフェロンおよびアンジオテンシン変換酵素の動態
著者: 大野重昭1 加藤富士子1 竹内勉1 根路銘恵二1 樋口真琴1 松田英彦1 藤井暢弘2 皆川知紀2
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室 2北海道大学医学部細菌学教室
ページ範囲:P.285 - P.290
文献購入ページに移動(1)正常対照群のIF活性は18.2±2.8IU/mlであるのに対し,本病患者では47.9±6.2IU/mlと有意の高値を示した(P<0.0001)。これらのIFはいずれもType II IFであった。
(2)正常対照群のACE活性は31.8±1.0nmol/ml/minであるのに対し,本病患者では41.3±1.3nmol/ml/minと有意の高値を示した(P<0.0001)。
(3) IF活性とACE活性の相関をみると,γ=1.73×10−4と有意の相関を示さなかった。
(4) IFおよびACE活性の推移をみると,IFは変動が大きく臨床経過とは必ずしも平行しないのに対し,ACEは炎症の活動性をよく反映し,経過観察時のよい指標と考えられた。
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