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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻2号

1981年02月発行

臨床報告

全眼球炎および眼内炎の20例

著者: 吉武秀子1 吉村長久1 荻野誠周1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.299 - P.302

文献概要

 全眼球炎および眼内炎の20症例を報告した。穿孔性眼外傷によるもの2例,白内障手術によるもの2例,結膜下注射によるもの1例,角膜潰瘍穿孔によるもの2例,緑内障手術後濾過瘢痕感染によるもの6例,転移性と思われるもの7例であった。
 患者側の素因として糖尿病が重要であり,20例中4例が糖尿病患者であった。
 濾過瘢痕感染6例のうち4例までがトラベクレクトミー後のものであった。トラベクレクトミーは従来の濾過手術と明らかに同じ危険性をもっている。
 起炎菌は16例中12例に検出され,以下のごときものであった。Staphylococcus aureus,Pseudomonas aeruginosa, Diplococcus pneumoniae, Streptococcus haemolyticus (α—haemolytic type), Streptococcus haemolyticus (β—haemolytic type), Enterobacter, Klebsiella aeurgenes.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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