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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻3号

1981年03月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

重症糖尿病性網膜症に対する冷凍凝固療法—(2)特にその長期観察結果

著者: 大槻潔1 山口千鶴1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.427 - P.434

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 光凝固の不可能であった重症糖尿病性網膜症67例91眼に対して,冷凍凝固療法を行った。63眼に光凝固術,硝子体切除術等の追加治療が必要であったが,術後視力の改善例は48眼(53%),不変26眼(28%),悪化17眼(19%)であった。このうち2年以上経過の観察できた症例は28例38眼で,術後視力の改善例は23眼(61%),不変7眼(18%),悪化8眼(21%)であった。以上の結果から,冷凍凝固の効果は,長期にわたって期待しうるものと思われた。
 視力悪化の原因は,虹彩新生血管,牽引性網膜剥離の増強,硝子体出血の再発等が単独あるいは,これらのいくつかが合併して関与していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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