文献詳細
文献概要
特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
ブラジル在住日系人小児の屈折状態
著者: 丸尾敏夫1 久保田伸枝1
所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.559 - P.563
文献購入ページに移動 父母あるいは祖父母が日本からブラジルに移民した日系人で,ブラジルで出生し,ブラジル共和国,サンパウロ市の学校に在学中の6歳から14歳までの小児618名,1236眼について,トロピカマイド点眼後レフラクトメーターによる屈折検査を行った。
同じ方法で検査した同年齢の日本人小児の屈折状態と比較した結果,6〜11歳ではブラジル在住小児の近視が多く,遠視は少なかったが,12〜14歳では両者の間に著しい差はみられなかった。
すなわち,ブラジル在住日系人小児は日本人にくらべ近視の頻度は同じように高いが,近視が早くから発生している。
同じ方法で検査した同年齢の日本人小児の屈折状態と比較した結果,6〜11歳ではブラジル在住小児の近視が多く,遠視は少なかったが,12〜14歳では両者の間に著しい差はみられなかった。
すなわち,ブラジル在住日系人小児は日本人にくらべ近視の頻度は同じように高いが,近視が早くから発生している。
掲載誌情報