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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻4号

1981年04月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

中心性漿液性網脈絡膜症における網膜のスペクトル感度測定について

著者: 太田安雄1 関明1 宮本正1

所属機関: 1東京医科大学眼科

ページ範囲:P.643 - P.648

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 中心性漿液性網脈絡膜症のスペクトル感度を,暗順応下およびwaldの選択的順応法によりyellow, purple, blueの各順応下において測定した。
(1)青錐体系の感度の低下が早期より著明に認められた。
(2)赤緑錐体系の感度の低下も認められるが,青錐体系に比し著明ではない。
(3)発症初期は,同時に行った100 hue testの結果と同様の傾向を示したが,症状の軽快により,100 hue testでは目立った異常が認められなくなっても,青錐体系の感度の低下が認められた。
(4)黄斑中心窩の障害が軽度の時は青錐体系のみの異常がみられ,障害が高度となると,赤緑錐体系の異常が加わるという傾向が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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