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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻4号

1981年04月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

両眼開放視野の研究—その1体位による視野動揺

著者: 鈴村昭弘1 加藤勝利1 渥美一成1 小山哲郎1 長山隆吉1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.649 - P.654

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(1)体位を仰臥位,上方45°位座位,下方45°位と変化し,両眼開放視野計AS—IIにより,中心視野を動的に計測した結果,仰臥位では座位に比較し視野の上方偏位を,下方45°位では下方偏位を認め推計学的に有意であった。
(2)同様な条件で測定した上・下径線上の各部位の感覚時間の変化も,中心視野6°を芯に,仰臥位は座位に比校して,上方視野感覚時間短縮,下方視野感覚時間の岡辺部ほど延長するのを認めた。
(3)緑内障,視神経および視路の疾患では仰臥位による上方視野偏位は認めなかった。ただし今後なお検討の必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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