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臨床報告
副腎皮質ステロイド大量投与をうけた患者の副腎皮質機能の検討—内因性ステロイド基礎分泌能および反応性分泌能のrapid ACTH testによる評価
著者: 新家真1 水流忠彦1 増田寛次郎1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.659 - P.664
文献購入ページに移動治療開始より1ヵ月後では,副腎皮質機能は,基礎分泌および反応性分泌とともに低下している事,3ヵ月後では基礎分泌能は正常範囲に回復しているが,反応性分泌の回復はまだ完全でない場合がある事,遅くとも12ヵ月後には,両機能共正常範囲に復していると考えてよい事が分った。
この結果より,ステロイド初期大量投与法により治療された場合には,治療開始より3ヵ月までは,生理量のステロイド補充療法が望ましい事,それ以後も12ヵ月後までは,症例によっては,外囚性ストレス増加時には医原性副腎皮質不全の可能性がある事等が分った。
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