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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻5号

1981年05月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

白内障術後の角膜乱視について—第1報切開の大きさ(3mm,160度)と縫合糸(非吸収性,吸収性)について

著者: 中村啓子1 宮田典男1 中村ヤス子1 丸山節郎2

所属機関: 1宮田眼科病院 2サンコンタクトレンズ

ページ範囲:P.787 - P.797

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 白内障術後の角膜乱視の推移を,ophthalmometerおよびphotokeratometryシステムで測定し,切開の大きさ,縫合糸の種類について,その影響を検討した。
(1)切開の大きさについては,160度より3mmの方が,乱視頻度の増加,乱視の種類変化に及ぼす影響が小さい。
(2)縫合糸については,非吸収性縫合糸の方が,術者の意図,手加減を比較的長期間反映するという点ですぐれている。非吸収性縫合糸を用いて,手術終了時の角膜乱視をコントロールする縫合法を行えば,良い結果が得られる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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