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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻5号

1981年05月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

Shearing後房レンズ移植術に関する考察

著者: 馬嶋慶直1 湯浅英治1 野川秀利1 江崎淳次1

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.798 - P.802

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要約 Shearing後房レンズ移植後における前眼部の状態を検討し,以下の結論を得た。
(1)術後前房深度は,平均3.45mmで,Binkhorstの提唱した後房レンズ前房深度より小さいものであった。また,術後2〜3カ月より浅くなる傾向がみられた。
(2)角膜厚は術後1週では.0.612mmと厚くなるが,術後5週より術前の角膜厚に復帰してくる。
(3) Shearing後房レンズ挿入後,角膜内皮のMean Cell Densityは初期の16症例において61.5%の減少を示したが,第2期16症例においては,33.0%の減少であり,全体として42.8%の減少であった。またMean Cell Areaは232%に拡大した。KPE後およびECCE後に挿入した例の間には差を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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