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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻5号

1981年05月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

全身麻酔下における小児眼圧の検討

著者: 山本節1 文順永1 奥田斗志1 西原浩美1

所属機関: 1兵庫県立こども病院

ページ範囲:P.842 - P.846

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 小児の全身麻酔下における正常眼圧を求めるため,眼科手術前にSchiötz眼圧計およびPerkins圧平眼圧計で測定した。対象は男子1,365名,女子1,329名,合計2,694名(5.184眼/5.59,5,099眼/Perkins)で,Halothane麻酔により眼位の安定した術前深度にて眼圧測定を行った。
 測定した眼圧は低年齢ほど低く,低年齢児の眼圧と高年齢児の眼圧値について1%の危険率で有意差を認めた。また,Perkinsによる眼圧値はSchiötzによる値よりも2〜3mmHg低かった。
 1歳児の眼圧はSchiötzで15.35±2.95mmHg/5.59/637眼,Perkinsで12.7±3.3mmHg/619眼であった。全身麻酔下の正常限界値を>M+2S.D.として求めると21.26mmHg (Schiötz),19.3mmHg (Perkins)となり,緑内障眼の病的限界より考えて,全麻下では21mmHg (Schiötz),19mmHg (Perkins)以上の眼圧を示した場合,注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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