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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
全身麻酔下における小児眼圧の検討
著者: 山本節1 文順永1 奥田斗志1 西原浩美1
所属機関: 1兵庫県立こども病院
ページ範囲:P.842 - P.846
文献購入ページに移動測定した眼圧は低年齢ほど低く,低年齢児の眼圧と高年齢児の眼圧値について1%の危険率で有意差を認めた。また,Perkinsによる眼圧値はSchiötzによる値よりも2〜3mmHg低かった。
1歳児の眼圧はSchiötzで15.35±2.95mmHg/5.59/637眼,Perkinsで12.7±3.3mmHg/619眼であった。全身麻酔下の正常限界値を>M+2S.D.として求めると21.26mmHg (Schiötz),19.3mmHg (Perkins)となり,緑内障眼の病的限界より考えて,全麻下では21mmHg (Schiötz),19mmHg (Perkins)以上の眼圧を示した場合,注意が必要である。
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