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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻5号

1981年05月発行

文献概要

手術ノート

緑内障(虹彩切除術)

著者: 木下渥1

所属機関: 1市立堺病院

ページ範囲:P.862 - P.863

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 虹彩切除術は瞳孔ブロックによる原発性および続発性閉塞隅角緑内障に対する手術法であり,合併症が他の対緑内障手術にくらべて格段に少ないすぐれた手術である。
 虹彩切除術の作用機序:水晶体と虹彩のつよい接触あるいは癒着により後房から前房への房水の流れがさまたげられることにより上昇した後房圧のために虹彩根部が前進して隅角が閉塞し眼圧が上昇する。この状態に対して虹彩の周辺部に穴を開けると,前後房間の房水の圧差がなくなり前進していた虹彩がもとの位置にもどって隅角の閉塞が解除されて眼圧が正常化される。虹彩切除が有効に働くには隅角が虹彩根部の前癒着により広範囲に閉鎖されていないという条件が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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