文献詳細
特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会原著
文献概要
1978年1月より1979年12月までの2年間に,福島医大眼科を受診した患者のうち,原因が耳鼻科疾患によると考えられた64例について,統計的に検討を加え以下の結果を得た。
(1)年齢は,30〜39歳に最も多く,男性にやや多かった。
(2)耳鼻科的原因疾患としては,副鼻腔炎,上顎洞悪性腫瘍,mucocele・pyoceleの頻度が高く,全体の90%を占めていた。
(3)眼科的自覚症状としては,視力障害,眼球突出,頭痛,眼痛が特に多く,諸症状の60%を占めていた。
(4)眼疾患としては,眼窩腫瘍および球後視神経炎の頻度が高かった。
(5)鼻性頭痛および眼痛は,同一の機序で起こる可能性があることを推測し,鼻性疾患の重要な症状の一つであると考えた。
(1)年齢は,30〜39歳に最も多く,男性にやや多かった。
(2)耳鼻科的原因疾患としては,副鼻腔炎,上顎洞悪性腫瘍,mucocele・pyoceleの頻度が高く,全体の90%を占めていた。
(3)眼科的自覚症状としては,視力障害,眼球突出,頭痛,眼痛が特に多く,諸症状の60%を占めていた。
(4)眼疾患としては,眼窩腫瘍および球後視神経炎の頻度が高かった。
(5)鼻性頭痛および眼痛は,同一の機序で起こる可能性があることを推測し,鼻性疾患の重要な症状の一つであると考えた。
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