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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻6号

1981年06月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

黄斑色素および視感度の加齢について

著者: 安間哲史1 鳥井文恵1 市川宏1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.945 - P.949

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 15歳から83歳までの矯正視力0.9以上の人工無水晶体眼50眼を対象として,467 nmおよび551 nmの2波長光に対する感度を網膜中心部と10°周辺網膜にて測定し,以下の結論を得た。
(1)黄斑色素による吸収量は467 nmでは平均0.258 logであり,加齢による影響はみいだせなかった。
(2)網膜中心部では加齢による感度低下はあまり明らかではなかったが,10°周辺網膜では加齢と感度低下との問に相関が認められた。ことに,短波長光に対する感度低下は著明であった(P<0.05)。
(3)このことから,加齢による感度低下は周辺部の青錐体系に最も強くあらわれると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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