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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
網膜疾患の電気生理学的分析—黄斑部疾患での応用(その1)
著者: 米村大蔵1 河崎一夫1 若林謙二1 真舘幸子1 川口泉1 宇山昌延2
所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室 2関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.951 - P.959
文献購入ページに移動(2) Fundus flavimaculatusの症例ではERG off応答急峻部,EOGのhyperosmo—larity response, Diamox responseのいずれも異常であり,錐体と網膜色素上皮の障害が示唆された。
(3)限局性の脈絡膜障害(黄斑部2.5乳頭径),老人性Ill盤状黄斑部変性症例ではoff応答急峻部,L/D比,hyperosmolarity responsc, Diamox rcsponseは正常範囲にあった。
(4) ERGのoff応答急峻部, EOGのL/D比,hyperosmolarity response, Diamoxresponseを併せ検討することは,主病変が網膜色素上皮層または視細胞層(錐体)のいずれにあるかの推定の一助となり,黄斑部変性症などの病態把握に有用である。
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