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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻6号

1981年06月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

脳回転状網脈絡膜萎縮の成因と治療に関する研究—その3 4症例の臨床所見を中心にして

著者: 中島久雄1 早坂征次1 高久容一1 塩野貴1 渡辺誠一1 高橋甚吉1 水野勝義1 斎藤峻2 大村清2 多田啓也2

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2東北大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.961 - P.968

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 脳回転状網脈絡膜萎縮のうち既報の3例にさらに1例を加えて臨床的,生化学的に検討した。特異な眼底変化とともに近視・白内障等の合併症,また毛様体所見も加齢とともに進行していた。全例で高オルニチン血症が認められ,同時にornithine ketoacidtransaminaseの欠損ないしは低下が認められた。オルニチン負荷試験とビタミンB6投与の結果から,プロリン投与療法ないしはビタミンB6投与療法が本症に有効である可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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