文献詳細
特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会原著
スペックルパターンによる視覚誘発電位(VEP)の臨床応用
著者: 福原潤1 魚里博1 小池明彦1 野島誠一1 西信元嗣1 中尾主一1
所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1009 - P.1014
文献概要
その結果従来のパターンVEPに比して,
(1)屈折異常矯正を行わない場合でも矯正した場合と変わらぬ波形が得られた。
(2)中間透光体混濁のある場合,その影響により,従来のパターンリバーサル刺激では記録困難な例でも,その影響を受けずに記録可能なものがあった。
以上より本法は眼球光学系の影響を比較的受けずに,網膜皮質系のパターン識別能を他覚的に評価できる力法として臨床上有用であると思われた。
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