icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻6号

1981年06月発行

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学会原著

スペックルパターンによる視覚誘発電位(VEP)の臨床応用

著者: 福原潤1 魚里博1 小池明彦1 野島誠一1 西信元嗣1 中尾主一1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1009 - P.1014

文献概要

 従来のパターンリバーサル装置では記録困難な眼球光学系に異常のある症例について,レーザースペックルパターン刺激による視覚誘発電位(VEP)を記録した。
 その結果従来のパターンVEPに比して,
(1)屈折異常矯正を行わない場合でも矯正した場合と変わらぬ波形が得られた。
(2)中間透光体混濁のある場合,その影響により,従来のパターンリバーサル刺激では記録困難な例でも,その影響を受けずに記録可能なものがあった。
 以上より本法は眼球光学系の影響を比較的受けずに,網膜皮質系のパターン識別能を他覚的に評価できる力法として臨床上有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら