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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻6号

1981年06月発行

文庫の窓から

格致餘論(1)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斉藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1052 - P.1053

文献概要

 中国医学における学問的な分派の独立は金,元四大家(劉,張,李,朱)に始まるといわれる(石原明博士)。この特色ある医説が明に受け継がれ,更に李朱医学(李東垣,朱丹溪の医説)としてわが国にもたらされたのは田代三喜が長享元年(1487)に入明し,約12年間医学の修業をつんで帰国(明応7年,1498)してからのことである。
 わが国に伝えられた李朱医学は田代三喜の門人,曲直瀬(一溪)道三らにより日本人に適合する様に改良され普及された。この様に日本化された李朱医学はいわゆる道三流医学として日本の医学に多大な影響力をもった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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