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特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その7) 学術展示
高度の硝子体出血をみた全身性硬化症の1例
著者: 本多繁昭1 高久功1
所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1101 - P.1105
文献購入ページに移動 進行性汎発性強皮症(PSS)の50歳女性の右眼に広範囲の出血性網膜色素上皮剥離につづき,高度な硝子体出血をおこした。左眼底にも広い範囲に種々の形をした大小の脱色素斑が認められ,螢光撮影で網脈絡膜間のbarrierの障害と考えられた。右眼のHDPEは結果的にはchoroidal neovascularigationより出血したものと思われたが,その前段階においてPSS固有の変化の進行が脈絡膜またはBruch膜にあり,それがchoroidもしくはBruch膜のruptureに大きく影響したのではないかと推察した。
ウイルソン病の治療薬であるD-penicillamineは血管の脆弱化作用があり,今後眼科医も投与例の眼底検査にあたって注意が必要と思われる。
ウイルソン病の治療薬であるD-penicillamineは血管の脆弱化作用があり,今後眼科医も投与例の眼底検査にあたって注意が必要と思われる。
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