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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻7号

1981年07月発行

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その7)

学術展示

黄斑円孔を伴う網膜剥離の手術法の改良と視力予後について

著者: 安藤文隆1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1179 - P.1183

文献概要

 黄斑円孔を伴う網膜剥離の,黄斑プロンベを用いる手術法を一部改良した。その結果,手術成績が向上し,術後の視力もよいものが多くなった。主な改良点は,
(1)4-0 Supramid糸あるいはDacron糸を,上・下斜筋腱付着部間強膜に,角膜輪部より等距離に幅7mmでZ字通糸する。
(2)黄斑プロソベの挿入路を、双眼倒像検眼鏡にて観察しながら,直視下で確実に作る。
(3)網膜下液を除去後あるいは,網膜剥離が後部葡萄腫の範囲に限局している場合には前房水を少し漏らし,限圧を低下させてからプロンベを挿入,縫合糸をしめて固定する。プロンベ後端の縫合固定は不要である。
(4)プロンベ先端のbuckling部位置の左右への移動は,プロンベを軽く振ることにより可能である。
(5)ジアテルミー凝固,冷凍凝固はもとより,光凝固も不要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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