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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻7号

1981年07月発行

文献概要

手術ノ—ト

網膜剥離(プロンベ縫着術)

著者: 清水昊幸1 窪野正1

所属機関: 1自治医科大学

ページ範囲:P.1218 - P.1219

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 プロンベ縫着術は,Custodis-Lincoff法として,材料にSilicone Sponge rodを用い,網膜下液の排出を行わず,裂孔閉鎖に冷凍凝固法を使うradial bucklingが広く行われている1)。このradial bucklingの特徴を活かしつつ,材料にSolid Silicone rodを用い,網膜下液の排出を行い,裂孔閉鎖には光凝固法を使う方法がmeyer-Schwickerathにより導入されたが2),われわれもこの方法に依拠した手術をもっばら行っている。適応症例としてわれわれは,鼻側あるいは深部裂孔を有する網膜剥離を対象に選んでいる。
 次に,手術の実際を説明しよう。まず,われわれは局所麻酔下で手術を行うため,疼痛を少なくし,術野を拡げる目的で,裂孔に近い直筋を1本だけ外す。Detachment chartおよびDetachment operating chart (窪野)3)により定めた裂孔位置を,強膜上で正確に決め,その部分に裂孔の大きさに応じたプロンベを1本,裂孔が非常に大きい場合は2本,radial方向に縫着する。図1で示した固定糸は,3-0あるいは4-0絹糸を用い,深さは強膜の1/2から3/4層の深さに通し,マットレス縫合の要領で前置する。次に,図2の様に直径5mmのSolid Silicone rodを前置糸の間にはさみ,軽く締める。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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