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手術ノ—ト
網膜剥離(プロンベ縫着術)
著者: 清水昊幸1 窪野正1
所属機関: 1自治医科大学
ページ範囲:P.1218 - P.1219
文献購入ページに移動次に,手術の実際を説明しよう。まず,われわれは局所麻酔下で手術を行うため,疼痛を少なくし,術野を拡げる目的で,裂孔に近い直筋を1本だけ外す。Detachment chartおよびDetachment operating chart (窪野)3)により定めた裂孔位置を,強膜上で正確に決め,その部分に裂孔の大きさに応じたプロンベを1本,裂孔が非常に大きい場合は2本,radial方向に縫着する。図1で示した固定糸は,3-0あるいは4-0絹糸を用い,深さは強膜の1/2から3/4層の深さに通し,マットレス縫合の要領で前置する。次に,図2の様に直径5mmのSolid Silicone rodを前置糸の間にはさみ,軽く締める。
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