icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻8号

1981年08月発行

文献概要

特集 第34回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学術展示

稀有なる網膜嚢胞の2例

著者: 坂西良彦1 松下卓郎1 金上貞夫1 清水昊幸1 内野允2

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室 2東京警察病院眼科

ページ範囲:P.1289 - P.1294

文献購入ページに移動
 網膜剥離を伴わない,いわゆる網膜大型嚢胞の2例について報告した。
 症例1:25歳,男性。右眼上鼻側に硝子体出血,肥厚硝子体膜による牽引のために生じたと思われる網膜嚢胞がみられた。硝子体切除術を施行した後,嚢胞自体に積極的に光凝固を行ったところ嚢胞をほぼ消失させることに成功した。
 症例2:34歳,男性。右眼視神経乳頭鼻側に接し,高さ14D.直径8乳頭径の網膜嚢胞がみられ,傍乳頭部網膜血管種症(Juxtapapillary retinal angiomatosis)が成因として考えられた。光凝固術により,いずれもほぼ消失させることに成功した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?