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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科35巻8号

1981年08月発行

文献概要

手術ノート

網膜剥離(予防手術)

著者: 市橋賢治1

所属機関: 1県立西宮病院

ページ範囲:P.1362 - P.1363

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1.まず適応を考える
 現在予防手術は技術的にはほぼ完成された手術といえるが,個々の症例に対応した適応についてはなお迷うことが少なくない。
 網膜剥離を予防するためには(1)現存の網膜孔を閉鎖する,(2)網膜孔の発生を予防するの2点である。しかし臨床的にはすべての網膜の孔や変性巣が剥離をひき起こすわけではなく,また予防手術自身による併発症も低率ではあるが発生する事実を考慮にいれる必要がある。できれば危険性の高い病変だけを予防手術の対象とし,その他の孔,変性巣等は放置(経過観察)するようにしたい。しかしこの危険性の評価にかなりの幅があるため適応の基準も各術者の主観に大幅に依存しているのが現状といえる。参考までに私が適応のメドにしている基準は表1の通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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